子どもが生後2ヶ月を過ぎると、予防接種がはじまる。
その数は約10にも及び、同じ種類を数回打つものもある。
それぞれ推奨期間が決まっていて、その複雑なこと!
生後○週目〜○週目のあいだに1回目を、その○週間後に、かつ生後○週目〜○週目のあいだに2回目を…って、いつ何を打てばいいの?!だいたい、いま生まれて何週目なのかもわからない。
さらに、病院によって一度に複数打つところもあれば、一種類ずつ打つところもあるという。
それなら、病院と相談しよう。
というわけで、家から一番近くにある小児科へ行くことにした。
初めての予防接種。初めての小児科。
緊張しながら病院に入ると、受付もお客さんも誰もいない。
おかしいな、時間を間違えたかな…?
「こんにちはー」と呼びかけてみたところ、奥からおじいちゃんの先生が現れた。
「予防接種ですね、どうぞ」。
奥の診察室へ行き、ロタウイルスの予防接種を受けた。
飲むタイプだったので、子どもは苦い顔をしながらも飲んでくれた。よかった、よかった。
ロタウイルスは2回受ける必要があり、2回目は○日以降に来てください、とのこと。
おじいちゃん先生は一種類ずつ打つ派らしく、先生の言うとおりに打っていこうと思う。
おかげで冒頭に書いたわたしの悩みは吹き飛んだ。よかった、よかった。
病院は昭和30年代を描いた映画『ALWAYS 三丁目の夕日』のセットのような雰囲気で、半紙に筆で書かれた案内がレトロな感じを強調している。
聞けば、昭和26年から営んでいるそう。2代目の先生もこの道40年以上のベテランで、長年にわたってこの地域の子どもたちを見守ってきた町医者のようだ。
帰り際、先生は「何かあったらメールしてください」とスマホのメールアドレスを教えてくれた。
ちょっとしたことでも初めての子育ては戸惑うことが多いので、とても心強い。
とはいえ、予防接種は始まったばかり。
すべて終わるのは5歳(!)なので、長い道のりになりそうだ。