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トツキトオカの記録

· 子どもと暮らす

妊娠がわかってから出産までの10ヶ月間を、簡単にまとめました。

いま思えば、あっという間の10ヶ月。

自分の体がどんどん変化していくという、不思議な経験でした。

 

2020年1月

ある夜、寝ているとお腹にものすごい痛みを感じた。これは着床痛かもしれない…と直感で思った。受精卵が子宮にくっつくときの着床痛は一般的には「チクリとする痛み」が多いらしいが、わたしの場合は「いま!着床してます!」と主張が強く、寝返りの途中で動けなくなるほど痛かった…。

2月

生理予定日をすぎても生理はこなくて、日が経つごとに「もしかして…!」という気持ちが強まった。そして一週間が経ち、妊娠検査薬を試したところ、陽性!その日はちょうどわたしの31歳の誕生日で、じつは30歳のうちに妊娠しなかったら不妊検査を受けようと決めていただけに、ものすごいタイミングでの発覚となった。数日後に病院で改めて検査をして、エコーで胎嚢(赤ちゃんが入っている袋)を見たときは、本当におなかにいるんだなぁ…と思わず涙が出そうになった。

3月

妊娠=つわりで苦しむ、というイメージが強かったので、仕事の日程を調整していたのだが、待てど暮らせどつわりはこなかった。どうやら2〜3割の人はつわりがないらしい。なんてラッキー!

産院はコロナの影響で妊婦以外は入れなくなり、検診の付き添いだけでなく立ち会い出産も、産後の面会もすべて禁止に。まだコロナが広まりはじめた頃だったので、先生は「出産予定日の10月にはもとに戻ると思いますけどね」と楽観的だった。(実際には2021年現在も禁止のまま。)

4月

安定期に入り、おなかも目立ってきた。それまでは流産の可能性が高いとされていたので、山をひとつ越えられた、という感じ。それでも流産の可能性がまだ0ではない不安は残り、おそらく生まれるまでずっと「無事に生まれるのかな」という心配は続くのだろう。世間では緊急事態宣言が出され、不安はさらに大きくなった。

5月

わたしにもやってきた。マタニティブルーの到来である。コロナで外出しづらくなったことも相まってストレスがたまったのか、理由もなく悲しくなったり、イライラしたり、感情をうまくコントロールできない日が続いたが、夫と話すことでだんだんと落ち着いていった。

そして、胎動を感じはじめた。もにょもにょ…とおなかのなかで何かが動いている、不思議な感覚。おなかを触ると、いままでにない、水っぽい触感。羊水だ。子宮がどんどん大きくなるにつれて、いろんな内臓がぐぐっと押されて追いやられて、最終的には子宮は心臓のすぐ下まで拡大するらしい。人間ってすごい…。

6月

ついに性別が判明!エコーでもはっきりくっきりと、女の子だとわかった。女の子がいいなと思っていたのと、たぶんそうだろうと予感していたので、すごく嬉しい。

22週をすぎて出産した場合は「流産」ではなく「早産」という表現になるらしく、胎動も激しくなってきて「どうやら本当に生まれてくるらしい」という実感が増してきた。

7月

「妊娠後期」に突入。おなかはどーんと大きくなり、これは赤ちゃんの頭?となんとなくわかるときも。いよいよ感が強まってきて、ベビーグッズを調べたり、「いまのうちに」と歯医者や外食に行ったりと、出産を意識しはじめた。

8月

胎動は減ったが、赤ちゃんが前に突き出るような動きをするようになり、おなかが伸びてなかなか痛い。産院では「バースプランを考えてきてください」と言われたので、そもそも出産の流れとは?をいろいろと調べていくうちに不安になり、安産モードに切り替えるべく、あるお医者さんの考えに至った。お産=怖い、痛い、不安だと思っているとそうなってしまうが、楽しい、わくわく、リラックスして臨むもの、と捉えればそうなる、と。なるほど!

9月

予定日まであと一ヶ月。とはいえ、予定日はあくまで目安で、37週を過ぎたらいつ生まれてもOKとのこと。ベビーグッズをそろえ、入院の用意もして、準備万端。検診は週に1回となり、「子宮口が硬いのでたくさん動いてください」と先生に毎回言われ、歩いたり整体に行ったりストレッチをしたりマタニティビクスをしたり…とにかく安産に向けてできることは全部やろう!と励んだ。

10月

毎日「いつ生まれるのかな」「明日は来るかな」とドキドキして過ごしていたが、予定日をすぎても一向に生まれる気配はなし。先生には「陣痛が来るようにたくさん動いてね」としか言われず、ついには山まで歩き、もうヘトヘトに…。それでも子宮口は開かず、あまりに遅いと胎盤の機能が低下してしまうため、人工的に陣痛を促す誘発分娩をすべく入院する日が決まった。

先生には「生まれるのに2,3日かかるだろう」と言われ、いったいどうなってしまうのだろう…と恐怖と不安でいっぱいの日々が続いた。とにかく、無事に生まれてきてほしい。自分と赤ちゃん、そして病院の人たちを信じて、臨むしかない。

果たして…?

続きは「出産の記録」にて。