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いいお店には、愛情がある

· 鎌倉的生活,日々のこと

近所で新しくオープンしたカフェに行ってみたら、それはそれは素晴らしかった。

ケーキとマフィンがものすごくおいしい。食器は一つひとつ選びぬかれたもの。椅子などの家具はオーダーメイドらしく、内装も床から壁まで、トイレも含めてセンスよくデザインされていた。

居心地のいいお店というのは、こんなふうに丁寧につくられた場だと思う。(もちろん店主の人柄も大きいと思うけれど。)

日本には丁寧につくられたお店が少ない気がする。

その理由は、工事にお金がかかるからと、家賃がかかるため早くオープンしたい=丁寧につくっている余裕がないからだと聞いたことがあるが、そもそも"いい空間"に慣れていないため「いい空間にしよう」という意識が薄いからだとも思う。

これは住宅にも当てはまることで、大量生産されたパーツを組み合わせた建物があふれるなか、空間に対するセンスが養われにくいのかもしれない。

そう考えると、いい空間が増えるためにはセンスを養う必要があり、そのためにはいい空間に触れる経験が必要になる。鶏か卵の問題になってしまうが…。

そんなことを、内装設計の仕事をしながらカフェも運営している方に話したところ、「お店への愛情があるかどうかも大きい」と言われ、なるほど確かに!と思った。
愛情があるほど、いいお店に育っていくのかもしれません。