サイトへ戻る

取材で秋の宮温泉郷へ

· 取材メモ

先日、取材で秋田県湯沢市の秋の宮温泉郷に行ってきました。ここ、何がすごいって、家庭で温泉が使われているんです。町のあちこちで温泉が湧いていて、自分たちで井戸をつくって家までパイプをつないでお風呂や水道などに温泉が流れているのです。

 

とあるお宅のお風呂を見せてもらったら、旅館の貸し切り風呂みたいなタイルでできた大きなお風呂が!しかも源泉掛け流しですよ。沸かす必要がないから「あ〜今日は寒いな〜」って朝風呂に入ったりするんですって。なんて贅沢…!

 

温泉が湧いている川に行ってみると、湯気がもくもく、一緒にいる人の顔が見えないほど。おもしろいことに、川の右岸だけ温泉が湧いていて湯気が出て、左岸は湧いていないから冷たい水が流れていました。源泉は浅く、川の砂を掘るとすぐに熱いお湯が出てきます。冷たい水と混ぜて適温にすれば足湯もできるし、熱いところでは缶コーヒーや熱燗を温めたりもできます。撮影のために実際にいろいろ試してみましたが、雪が降る寒いなか河原で足湯をするというのは、なかなか貴重な体験になりました…。

 

そう、ここは秋田県。冬は雪がたくさん降る豪雪地帯ですが、駐車場ではホースから温泉が流れていたりと、除雪にも温泉が活用されていました。日常に温泉のある暮らしは、こっそりと育まれていたようです。